PENSLINGER

アクションムービーコンペティションは終わったし、もうひとつコンペ出してるけどそっちは公開縛りがないので、Vimeoで公開しちゃいます。豪華英語字幕バージョン(笑)。トニーさんありがとね。

720pで上げてあるから、プレイヤー左上のタイトルクリックでVimeoのサイトで観たり、プレイヤー右下のボタンでHDオン&フルスクリーンで観てくれるとなお嬉しいです。

ご覧になってもし気に入ったら、ご感想などお聞かせください。

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577×銀一×Steadicam

マンフロットの577を探していたんですよ。577ってスライディングプレートアダプター、要はカメラに付けるプレートと、三脚なんかに付ける受け部品の組み合わせで、脱着を簡単にするモノなんですけどね、のっかるカメラ側プレートは501PLって奴なんですけど、これが先の記事でも書いたけどAceのプレートと互換っぽいのですね。んで私KesslerのPocket Dollyを愛用しているのですが、577付けときゃカメラの載せ外し超ラクにならね?と。3RD EYE STUDiOSさんの記事と同じ発想ですな。

んで早速Yカメラ行ったら品切れ、メーカー切れで船便だから何ヶ月かかかるよ、とのこと。なんじゃそりゃー!と中野Fカメラ行くも同じ。なんでこんな地味な部品が売り切れまくってんだよ?なんかトレンドなのか?俺気付かぬうちにトレンディなのか?仕方なし色んなお店に電話しまくる。そうしたら銀一に1個だけ在庫ありましたよ。

「(でも銀一さんだろ……お高いんでしょう?)いくらですか?」

「××円です」

「(お、意外と安い)んじゃ送ってください!」

「あ、通販価格だと△△円なんですよ」

「あ、そうスか。店舗行きます」

銀一スタジオショップは、物流の関係か月島なんて変わった立地にある。この辺には倉庫改装したスタジオもあるから、名前もしっくりくる感じですな。仕事のついでにというには遠いけど、カブ110なら楽しいプチツーリングだぜ。以下記事にするつもりなかったので、写真がiPhoneでナニですがレッツゴー。

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店を訪ねてまずは577ゲット。互換っぽいけど確認してなかったので、店頭でAce引っ張り出して試させてもらう。うん、ばっちり。ミッションコンプリート。しかし折角来たんだからウィンドウショッピングして行くぜ。

おお、良さげと評判を聞くFOSTEXの3chミキサー兼レコーダーがもう展示してある。しかもZ-Finder付きと言う物欲そそる仕様w

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いやBeachTekのレポート書いてない言い訳じゃないですけど、どう考えてもこっちのが良いスよまるめさん。そりゃ価格差もあるけど、2chは足りないと思うこと多いし、単体できれいな音録れるに越したことないし、筐体もビューティフル、スイッチ類もしっかりした印象。

銀一といえば、最近はステディカムに力を入れている。そういえば今お仕事頂いてるKさんが「世界ふれあい街歩き」みたいなのやりたいって仰ってたな。そこでデモ機があったのでSteadicam Merlinを試させてもらう。

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載ってるのは7Dだけど、コシナツァイスが付いてるあたりニクい。んで恥ずかしながらこの手のスタビライザーに触れるのは初めてなんですけど、難しい上にどえらく疲れるなこれ。店内ぐるぐるさせてもらったの数分か10分ほどだと思うけど、鍛えられ過ぎて右腕だけシャツが破れて世紀末救世主になるかと思ったぜ。

「でもMerlinだとベスト&アーム付ける人少ないですよ」

すいません虚弱で。動画野郎は肉体派多いのか。そしてMerlinはいま在庫払底してて、次に入ってくるのはMerlin2になりそう、とのこと。まあ慌てることはない。例によって懐具合も(ry

詳しい人がいたので気になってたことを聞いてみる。

「手ブレ補正付きのハンディカムとか載せると、効果のほどはどうなりますか?」

「切った方が良いです。動きが小さければある程度相乗効果も出ますが、やはりカメラ側が人間の腕の動きに合わせたプログラムになっているので、少し大きい動きになるとカクーンと妙な挙動になります。総合的には切っておいた方がスムースです」

おお。ずばりお答え頂きありがとうございます。で、買うたやめた音頭を踊る間もなく次に目に飛び込んで来たのがこれだ。

Steadicam Smoothee for GoPro

Steadicam Smoothee for GoPro。

これ元々iPhone用があってパリで見かけたけど、いつの間にかGoPro用出てたのね。早速試させて頂く……おお!フィーリング同じで、カメラもスタビライザーも軽い分、全然らくちんだぞ!

「これで慣れてステップアップするのもアリじゃないですか?」

セールストークも巧い!iPhoneじゃさすがになーと思ってたけど、GoProだったらWeb仕事くらいには使えちゃいそうじゃん。しかも安い!2万切り!でも最広角にしたらGoPro超広いからスタビライザーバレそうだし、音声どうすんのよって話もあるし、うっかり買いそうになったが少し考える!

いやしかし、なかなかの品揃えと親切かつ知識ある店員さん、写真も撮らせてくれたし、良いお店ですココ。円高の昨今、私も海外からポチることが多くなってるけど、試せてその場で買える実店舗のメリットってのはなくなることはありません。動画野郎の皆さん、まだなら一度は訪ねてみてね。

『PENSLINGER』脚本賞受賞!

ご報告としてはすんごく遅れちゃったけど、まあ色々弱ってたし仕事もあったんでご容赦。ハードボイルドヨコハマ アクションムービーコンペティション2012において、拙作『PENSLINGER』が脚本賞を受賞しました。制作にご協力頂いた皆様に御礼申し上げますと共に、コンペご関係の皆様に感謝申し上げます。

Shield

ヨコハマ創造都市センターさてこのコンペ、今回が第1回になるのですが、その方面がお好きな方なら審査員陣の顔ぶれを聞いた時点でピンと来たはず。かつて、いまはなき月刊Gun誌を母体にして開催されていた『ガンコン』の復活だと。賞金なし、副賞も豪華とは言い難いものの、今の日本では冷遇されまくっているジャンル、アクションエンターテイメントの唯一と言って良い自主映画コンペであり、回を重ねるごとに応募作のクオリティが信じ難く上がって行ったあの伝説のガンコン!撮り始めても中折れする狼中年が、GH2を手にしてうっかり作品を作り上げるこれ以上はないキッカケでした。

本戦会は去る2月25日、写真のヨコハマ創造都市センターにて行なわれました。なんでもかつて銀行だった建物だそうですが、すこぶるシブい。この界隈は再開発でニョキニョキ建ったモダンなビルと、こんな物件が混在するなかなかカオスな空間であります。

当日、1階ホールはギャラリー、2階はカフェとして使われており、本戦会は3階のイベントスペースにて開催されました。

3rd floor event space

ガンコンはロフトプラスワンで開催されていましたので、落差あり過ぎる立派な会場にちょっとビビったり。これ上映前だから空席あるけど、始まる頃にはみっしり埋まってて更にビビる。

2次選考通過作は10本、休憩を挟んで5本ずつの上映でした。まあ10本って言っても応募規定に20分の縛りがあったからそんなに長丁場でもない。その前に主催者関連のワークショップで制作されたという『白昼の彼方』が上映。掌編でしたがFPG(FMG)のプロップが快調に動作しているのが印象的でした。

そしてグランプリ候補作1本目『GIST』で最初の衝撃。一眼動画が増えているであろうことは想定していたけど、初っ端から巧い芝居、凝ったロケーション、きちんとしたグレーディング、とても真似できない緻密な編集。1ラウンドからダウンを取られる。おいおい俺の作品よく2次審査通ったな……

続いての作品は『弾幕王』。タイトルから想像できるように、楽しくパワフルな撃ちまくり系アクションコメディ。短い中で皆さんキャラ立ってて良いなあ。後で思わず弾幕王さんの写真撮らせてもらっちゃったよ。

弾幕王さん

弾幕王さん

こういうのが自主映画イベントの醍醐味だよね。

3本目『eyes』、これもコメディなんだけど、ハードでシュールで全然肌合いが違う。ティアドロップのサングラスをかけたオッサンがオナニーしまくり、女優さんは気っ風良くオッパイ出しまくり。この映画祭全体テレビのトレンドとはかけ離れてるけど、これはそれ以前に電波には乗せられないw 鈴木清順風からウルトラQっぽくなったと思ったら表現主義に移行する怪作。

4本目『Sanctions』、こちら個人的な面識のある大阪のつぢむらさん監督。いやあご無沙汰でした。相変わらず透明な映像美と炸裂する美学を堪能させていただきました。主人公をサポートする無口な殺し屋3人組が、冷徹なのに優しさに溢れてて涙腺緩む。ああ、こんな部下に恵まれたいなあ。(←ロンリーファイターだから無理)ただご本人も関係者さまも今回は不出来と感じられているご様子で、そしたら次回もっと期待。

そして5本目で拙作『PENSLINGER』登場。まあ自作については何も言うまいw

んで休憩。なんか『七人の侍』みたいだね。

Intermission

6本目『Neuron Effect』。ここまではガンアクション主体だったけど、この作品はバイク&カーチェイス。自主制作では難しいネタだけどしっかり撮ってあって大興奮。んでオチがまた短編らしく気が利いてて良いんだ。

7本目『ゼリーマンWダブル』。今回最大の問題作。コメディと言うか破壊的ギャグ作品。間違いなく撮影技術的には候補作中最低なんだけど、とてつもない面白さ。割に緊張感漂ってた会場をドッカンドッカン笑わせると云う偉業達成。候補作中最も観客のエモーションを引き出した作品。でも卑怯。

上映順がその次で割食ったのは『マグダラのマリア』。白痴っぽいヒロインを大変丁寧に撮った殺し屋もの。機材の進歩を反映してナイトシーンが美しく、アクションも切れが良い。あとで10作品のDVDくれるらしいから改めて観直そう。

9本目『東京無国籍少女』。これなー、2次審査通過作品リストのいちばん上にあって、コンテンダーはどんなもんかと思ってぐぐったら、観る前に打ちのめされた作品なんだよな。作品オフィシャルサイトがあって、スタッフキャストうちの10倍くらいいるぜ。それだけのことはある、画的にここまでとはダンチのクオリティ。序盤の台詞がないのにグイグイ引き込むストーリーテリングからしてプロの仕業。でも女の子の可愛さはウチのが勝ってるもん!

10本目『RaT』。……すごい。これすごいよ。映像の品からして違うよ。女優さんの眼の艶やかさと肌のマット感がひとつのカットに並び立ってる。目を見張る演技、素晴らしいロケーション、完璧なグレーディング、驚きの音響、すべてがとんでもない高みでバランスしてる。そして面白い。女殺し屋が運命の果てに対決する、謎の殺し屋の正体を巡るサスペンスが張りつめる。ツイストの効いたオチも美事!

という訳で、グランプリは『RaT』が受賞しました。主演女優賞も同作の山崎千裕さんが取ったよ。作中ではクールビューティーだったけど、素顔は笑顔が似合うすごくチャーミングな方で、本業はなんとトランペット吹きとか。なんだよそれカッコ良過ぎるだろ!

山崎千裕さん

『RaT』主演 山崎千裕さん

んで監督さんは田村智之さんとおっしゃる方で、本業は音響効果ですって。むかし音効さんって深夜番組があったなあ。そりゃ音良い訳だ。さらに撮影にはREDを使用されたとか。機材で決まるもんでもないだろうけど、あの超画質もそれなら納得。てかズルい!でもローン大変だそうな。レンタルでなく買ったんだ……覚悟完了過ぎるw

田村智之監督

『RaT』田村智之監督

ぼっち監督おれと違って、奥さまが制作、娘さんとそのお友達が出演というファミリー総動員体制ってのがまた良いですね。おめでとうございます!

私としては大変納得(なんかもらったし)な第1回アクションムービーコンペティションだったのですが、毎度ご覧になっている方からは「今回大阪勢が弱かった」「ガンコンらしさが足らない」という声も聞こえました。そこで「ならアンタ撮って次回出しなさいよ」と言えてしまうのは自主映画ならでは!

こんな強豪揃いのなか脚本賞など頂けたのは、多くの作品に賞をおくりたいと云う主催者の方針あってのことだとは思いますが、これを糧に次回作も撮っちゃおうかなと思う次第です。ありがとうございました!そして皆様、またヨコハマで会いましょう!

Aceの仁と呼んでくれ

部品換え換え長年愛用した三脚がガッタガタになってましてね、まあお足いただいて撮影するのには貧弱三脚でもあったし、最近は有名ブランドもDSLRや民生カムコーダー載せるのに向いたエントリークラス作ってるから、新調することにしようかね、と考えていたところになんと憧れのSachtlerが$600ほどの廉価モデル出すっていうじゃないですか!その名も『Sachtler Ace』。速攻B&Hに予約オーダー入れて、

待つこと半年。

おい。

オーダーしたことも忘れかけてた1月下旬、漸く届きましたよ。その場でバリバリ梱包解いてまずは眺める。

第一印象:安っぽ!

Sachtler Ace Head

muuさんが「ザハじゃない」と仰るのもさもありなん。主要部分にプラパーツ多用とは聞いてたけど、まあ随分とプラプラだ。日本のガンプラとかトイガン見慣れてると、プラスティックの仕上げも色々とやりようあるだろと思っちゃう。パーティングラインももっと目立たないとこに持ってくとかさ、塗装するならバリは多少仕上げてからとかさ。ノブ類のヒケもかなりある(ノコギリの刃っぽいパターンはヒケごまかすためだな)。上面プレート位置目安の目盛りも凸モールドだし。

当たり前か。ヘッド、脚、ケース全部コミコミで$585だっつーの。

Plate

プレートは確認してないけどマンフロの501PL互換かな

Sachtler Ace

全体はこんな感じ。

全体の印象は黒々として、プレートリリースボタンや石突が赤く、なかなかザハらしい。近くで見ると仕上げ荒いけど、パン/ティルトダンピング調整リングのシルバーも良いアクセントだね。

脚は黒艶ひんやりとしたアルミザハスタンダード。伸縮時のロックはネジ式。ワンマンオペレートだと梃子式の方が素早く展開できるけど、これはこれでガシッと止められて良いのだ。 スプレッダーはオフグランドをチョイス。グランドも選べるよ。

各所にゴルフボールみたいなディンプルのパターンが入ってるけど、機能的なもんじゃなくて単なるデザイン。Ace統一のモチーフみたいで、梱包してた段ボール箱や付属のPETROL製ケースにもでっかい玉模様が入ってる。

Case

内張りの赤が鮮やか、クッションはちと薄いか。

Leg base

さすがに脚基部は金属の鋳物っぽい。

Size comparison

TH-650同等品と比較。

ちょいと長いけど脚部が細身なので、カブのサイドキャリア搭載もなんとかいける。細くて長くて槍みたい。アレだな、水呑百姓が武士になって一旗揚げるぜ!で担ぐ槍。

Sachtler Ace Detail

パン/ティルトのダンピング調整は3段階+フリー。私の場合ゴテゴテ付けるとは言ってもGH2で軽いから1だけで十分かな。まあ三脚は長く使うからね、マージンあって損はない。耐加重3.5kgだから多い日も安心。カウンターバランスは5段階+なし。どちらもクリック小気味良し。しかしダンピングリングの指標、プラの上に塗りだからすぐ剥げそうだなあ。

雲台横にもディンプル入ってるね。しかし本体のディンプルはだいぶ細かいけど、もっと大胆に入れた方がカッコいいんじゃないかな?KNIGHTHAWK CUSTOMみたいにさ。SロゴはFSBシリーズと違ってコンサバにフラット、私こっちのが好き。

Sachtler Ace Pan Bar Grip

パン棒のグリップはソフトなラバー。握り心地良いよ。

さて、肝心の使い心地だけど、見た目ほどには悪くない。ヌルーと動き出してずっと同じテンション、思ったところでスッと止まる。おおっ!ザハっぽい!脚が貧弱なせいか僅かにお釣り貰うこともあるけど、値段の割にはかなりいんじゃない?いんじゃない?好みはあるだろうけど、FSBに負けるが同クラスのヴィンテンより良い感じ。なんか腕が良くなった気がするぜ!

ティルトの動きがスムースなのもクラス的にマル。一眼ってレンズによって三脚穴の位置よりだいぶん前重になりがちだけど、プレートの移動幅が104mmもあるから重心も取りやすい。カウンターバランスの5段階は上のクラスより少ないけど、載せるものの質量が限られてるから充分。そしてぬるりと、パンとさして変わらぬフィール。良いね。ティルトアップは75度までだけど、ダウンはちゃんと90度、真下向けられる。

ブレーキもガチッと止まって、さらなる安物のようにかけた時チリッと動く水平狂うとかそういうこともない。ってそんな当たり前なとこに感動するな。

75mmお釜の動きが渋めだけど、これは使ってるうちにスムースになってくだろう。廉価機だけど標準的なサイズだから、脚が貧弱過ぎると感じたら換装も出来るね。

ひとつだけ問題なのは、どうも水平儀が怪しい。Libecとかのに比べ見づらいから慣れかも知れないけど。上に載ってるカメラがまた色々合体メカだしねえ。ちゃんとチェックしといた方が良いな。

エレキ物じゃないから躊躇なく海外から買ったけど、サポート考えると代理店経由で買うべきか。しかし日本での希望小売価格は税込94500円、発売3月末だって。B&Hなら送料と関税入れても5万ちょいで今すぐ買える。もう少しなんとかならんもんか。

ま、総じて悪くないよこれ。若者含む貧乏人が、舐めた奴らに一泡吹かせる槍としちゃ上等だ。がんばっていきまっしょい!

OM-Dを見送るな!

「OM-Dは動画が強力に!」

という話が噂サイトに載ったのはいつだったか。CP+を迎え、フタを開けてみればフルHDではあるものの、フレームレートオプションはないに等しい、ビットレートは低い、スペック的には凡庸と言ってよいものだった。俺ガッカリ。超ガッカリ。防塵防滴なのに。シビレる金属筐体なのに。オリンパスブルーで動画撮りたかったのに。

OM-Dの最初の型・E-M5の展示がショールームで始まったと聞いて、立ち寄ったのもまあ話のタネにくらいのココロ。初日だからそれなりに人は来ているものの、係員さんも「CP+に来られなかった人でもっと混雑すると聞いたのに……」と仰る程度の人出。まあ平日だしね。

OM-D with 45mm/F1.8

まあ想像通りの質感。旧OMほどの存在感はないけど、それなりの精度感と重量感で悪くない。今時はエッジを効かせたデザインでも、安全安心とかいう奴なんだろうかガンダムの角的ダル感が持たされてしまうのは仕方ない。噂に聞いてた右手親指のレストもなかなか収まりよいし、ダイヤル類のタッチも日々使うに心地好かろうが、ボタン類は防塵防滴のせいかあまりシャキッとしない感触。AFは速い。連写もイングラムM11よりは遅いけどグリスガンよりは速い、つまりは一眼レフに遜色ない感じ。連写してもEVFがそこそこ追っ付いてくるから、余程クリティカルな用途でなければかなりイケるだろう、スチルなら。

液晶はE-P3と同等かな?鮮やかで美しいけど、撮れてるものと乖離が不安ではある。そして何か違和感を感じる。何だろう?

OM-D with Power Zoom

パワーズームもあったから試す。うーん。直感的ではあるけれど、リング回すフリクションが映像にも出ちゃうなあ。これ動画で使うのは厳しいか。ボケ味は悪くないな。窓の外を通り過ぎるクルマを追って見る。そしてまた違和感。なんだろこれ?

係員さんに聞いてみる。

「動画はAVCHDなんですか?」

「いいえ。PENはテレビで観るのに向くようAVCHDですが、OMは編集などとの親和性を考慮してMP4になりました」

「動画が強力になったと聞いたのですが(ルモアで)」

「(こいつルモア見て来やがったな)ええと、I.S.、当社ではそう呼ぶんですけど、手ぶれ補正が強力になったことくらいでしょうか」

「今I.S.はオン……お」

ああああああ!違和感の正体はこれだ!

5軸手ぶれ補正超強力!

自然過ぎて気付かなかった!いや個人の生理とか、焦点距離によって効果違うとかあるかも知れないけど、俺的にはソニーのアクティブ手ぶれ補正初めて見たとき以上のインパクト!北斎のタコもかくやと云うくらい吸い付くぞこれ!これが動画でも効くのか!

OM-D with NOKTON 25mm/F0.95

それもボディ側に内蔵式だ!旧ズイコーだろうがノクトンだろうがノクトニッコールだろうがフレクトゴンだろうがどんなレンズ付けても効くのだ!なんということだ!

確定申告まだで仕事がナニで国民の義務がアレでネタも溜まりに溜まってる中、この驚きはとどめおこうと資料性皆無パッションだけ速報で更新しました。スルーしようと思ってた動画者のあなた、一見の価値はありますぞ。まる。

ほんじゃね!

Quick and Dead with E-P3

あけましておめでとうございます。

ってもう2週間過ぎたっての。

今年も「君は生き残ることができるか?」新年早々「国民健康保険被保険者証返還請求書」なる恐ろしげな文書が送られて来て戦々恐々です。稼ぎ少ないのに税金の他に1割持ってくって横暴だ!(←それ払ってから言おうよ……)

書きたいネタはたまってるんだけど、ガジェット買う金もないしこんなもん作ったら楽しかったから、今年はこれから行こう。

Holster for E-P3
ちらりと覗くおへそ……じゃなくて借り物のE-P3を収めるホルスター。
世にはカメラの革ケース、速写ケースが溢れてますが、なんでホルスターみたいにズパッと抜けるのがないのかねー、と前々から思ってたんです。カッコ良さげじゃない?んで自主制作ショートフィルムの小道具に使いたいな、とその筋では有名なホルスター屋さんに聞いてみたりしたんだけど、そういうのは請けてないと。
他の用向きでハンズに買い出しに行くと、革工芸の道具揃ってるなーと横目で見てたので、いっそ自分でチャレンジしてみることにしました。
必要な道具は次の写真の感じ。初心者向けに縫う道具を最低限揃えたキットとかあるし、小物だから革も千円二千円で売ってる。硬いホースレザーとかカッコいいけど高いし、初めてなのでうまく扱えるか不安だから、そこそこ厚くてそこそこ柔らかいグローブ革買って来た。工作用紙は型紙作るのに使うよ。
Materials and Tools
まずはカメラを当てながら工作用紙を現場合わせで切り抜いて型紙を作る。
パッションの赴くままに切る。ざくざく切る。
工作用紙を使うのは、図面書かないでも目盛りが振ってあって、なんとなく図面代わりになるから。まあこんなもんかね。
Pattern
そして型紙を革に当てて写す。
本式には鉄筆とか使うものらしいけど、デルマ(ダーマトグラフ・ご存じない方のために書いとくと、フィルムやテープに印を付けるために使うエンピツみたいなもん。刻印を信じるなら布や肌にも書ける。万能チャコペンですな)を使って革にテキトーに写す。
Trace the Pattern
んでカッターで革を切り抜く。革包丁なんて専用の道具もあるけど、きちんとしたカッターならサクサク切れる。綺麗に仕上げるには技術がいるかも知れないけど、意外と簡単なもんだな。曲線はハサミも使えるよ。革の裏(床面)は仕上げ剤を塗るんだけど、切り抜く前にやった方が良かったのかな?仕上げ剤はなんだか木工用ボンドに似た匂いだ。
Cutout Leather
んでボンドで借り組みして、ちいさなサスマタみたいので縫い穴あけて、鑞が引いてある糸で縫い合わせて、コンチョとホック受けを叩き込んで、コバに仕上げ剤塗ったら完成。この辺は入門書に詳しいから興味あるヒトは読んでみてね。あっという間にできちゃった。
Complete
ベルトで右腰に提げると、サムブレイクで上部(グリップ側)を止めてるストラップが外せるよ。スパッと抜いて速写だっ!
革ってのはさすが永きにわたって使われてる素材、加工は簡単で丈夫で良いね。
今回は実用性あまり考えてない小道具だけど、日常業務用に小物作るのも楽しいかも。
Still from "PENSLINGER"
まあショートフィルム、1日半で撮ったあれ撮り忘れたこれも足りないってしょーもない作品ではあるけど、完成したら告知するのでみんな観てね。
ほんじゃね!

SLR Magic HyperPrime 12mm/F1.6

ヤーングエスタブリッシュメントマン!♪ばんだいさんは金持ちだ〜(以下略)
と、GONINを観てない人にはなんだか分からない枕ですみません。
動画をモンタージュにて構成する場合、中庸なミディアムショットばかりでは何が言いたいのか伝わりづらいので、見せたいところにポンと寄ったクロースショット、状況を説明するドンと引いたロングショットなどを織り交ぜて行くのが定石です。まあ状況説明ショットはエスタブリッシュショットなどとも呼ばれますので、ここで枕につながる訳で、あ、どうでもいい。

さて、マイクロフォーサーズで動画を撮る人にとって、ミディアムショットをはじめ多用する標準レンズはパナソニック20mm/F1.7や所謂パナライカ・ズミルックス25mm/F1.4、私も愛用するコシナフォクトレンダーノクトン25mm/F0.95など充実してまいりましたし、時としてクロースショットを撮るのに役立つ望遠側はライカ判のレンズを流用すれば換算焦点距離2倍になりますから選び放題なのですが、エスタブリッシュショットに欠かせない広角は逆に流用が利かず、システム的弱点のひとつなのであります。明るいレンズ至上主義の私とて、暗黒ズームレンズに甘んじるしかありませんでした。

そこはメーカーも分かってますから、オリンパスはこの6月に新型ボディE-P3の発売にあわせ広角単焦点12mm/F2.0を投入してきました。このクラスでは今時珍しい国産品で、これがもうすこぶるカッコいいのですよ。小粒ながら銀色の金属鏡筒は存在感を主張し、マニュアルフォーカス派にも刺さるトルクあるピントリングには距離指標が繊細に刻まれ、吐き出す画もシャープともう超ステッキーなのですが、当然お値段も結構良いわけであります。

で、悩みに悩み、買うたやめた音頭を踊り狂うあの暑い夏の日々だったのでありますが、そこへ香港からの刺客が登場しました。SLR Magic HyperPrime 12mm/F1.6であります。

SLR Magic HyperPrime 12mm/F1.6

ウソだろおいオリンパスより明るいぞ!レンズ構成は10群12枚、タンタリウムガラス3枚、羽根12枚の円形絞り!タンタリウムって何ぞ?とぐぐると、ムチャクチャ硬いのに展性、延性に優れたレアメタルで、コンデンサや歯の詰め物、APFSDS(対戦車砲弾)なんかに使われるんですと。レンズに使うと高屈折率を得ることができるらしい。で、それはさておき、トイレンズばっかり作ってるメーカーとは言え、同社のNoktor 50mm/F0.95は使い物になりそげな品質だったし、お値段いくらよ?え?$499?円高の昨今、マニュアルフォーカスのみとは言え、それは買いだな。いつ売ってくれるのよ?てか売れ!ライトナウ!などとTwitterでつぶやいておりましたら、「sales@noktor.comにメール寄越しな」とメンションがありまして、気付いたら手元にあったという次第です(笑)。

12mm/F1.6 Box

箱の中身はレンズと、名刺大の取説、前後レンズキャップのみと簡素。前キャップは金属製のねじ込み式、後キャップはプラスチック製のバヨネット式。しかし後キャップ、汎用品じゃなくてちゃんとSLR Magicの銘が入ってる。本気だこいつら!

SLR Magic HyperPrime 12mm/F1.6 Back

全体がブラックアウトされた鏡筒。前玉がマイクロフォーサーズらしからぬでかさだけど、先端がラッパ状にテーパーかかってるディスタゴンみたいなカタチで、鏡筒自体はCマウントレンズのような細身のサイズ感。仕上げは半艶の粗い梨地であまり高級感はない。アルマイトかけたアルミ製かな?距離と絞りの指標は白一色で数字のみの素っ気なさ。深々した刻印じゃなくてレーザー刻印かプリントっぽいので、後者だと使い込むと剥げないかなあとちと不安。Noktor 50mm/F0.95にはMade in Japanの表記があったけれど、このレンズにはない。レンズ自体は日本かどこかで作って、その他の部品は香港か中国で生産&組み立てなのかもね。

(11/14追記:SLR Magicからのメールでその辺判明。中国生産、最終組立と調整を香港で行なってるとのこと。そこまで来ていたか。中国……恐ろしい子。)

マウント部までもちろん金属で、ガラスがみっしり詰まってる重さ。(スペック表によると330gとか)絞りリングは動画で操作することを考慮してか、クリックのないタイプ。絞りもピントもリングはぬるりとトルクがあって快い。

16mm/F1.6 with Panasonic GH2

GHOSTに収まったGH2に付けてみるとこんな感じ。うむ、贅肉のない印象がプロっぽいぜ。(←お足いただいて撮影してる者がその発言はどうか?)横に付いてる箱はBeachTekのアンプ/ミキサー。これも近いうちに記事書くよ。

Cokinのフィルタを付けたいから、このレンズのフィルタネジ58mmに合う口金を求めに新宿Yドバシカメラへ。行ったついでにオリンパスの12mm/F2.0と比べたくて、F2に絞ってパシャっと一枚。ホントは店内撮影不許可だろうけどカタいこと言うない。以下リンク先がGH1で撮って出しでかいJPEGなのでご注意。上がSLR Magic、下がオリンパス12mm。

12mm/F1.6 sample

Olympus 12mm/F2.0 sample

やはりオリンパスの方が幾分シャープではあるが、思ったほどはSLR Magicも遜色ない。ほとんど動画しか撮らない私としては、1920×1080や1280×720でボロが出なければ良いので、全然オッケーの範囲。超広角でこそないけれど、換算24mmでこの明るさが使えるとなれば、超ハッピーですよ実際。中年エスタブリッシュメントマン俺!

とか思ったけど、通りすがりに解像感をみたくて中野坂上ビルなど撮ってみると……うはは、収差出まくりの、等倍で見るとめろめろやん。一段絞ったくらいじゃ(上F1.6、下F2.0)全然変わらんぞ。

12mm/F1.6 sample F1.6 SS1/4000

12mm/F1.6 F2.0 SS1/2000

ボケ足が特段美しいということはないけど、スナップにも使えるねえ。接写は15cmまで行けるんです。広過ぎるからNokton 25mm/F0.95みたいな簡易マクロとは行かないけど便利。

Snap: Hoppy Lantern

Unagi

練馬区役所の20階に展望室があると聞いたので寄ってみる。池袋方面を望むと、遠くにサンシャイン60と東京スカイツリーが見える。上が12mm/F1.6、オリンパスの45mm/F1.8も持ってたのでそっちで撮ったのが下。

Ikebukuro 12mm/F1.6

Ikebukuro 45mm/F1.8

せっかく来たから新宿方面も見てみよう。ネットは広大だわ……な感じ(笑)。周辺は減光もあるし結構流れるし、少し樽型歪みがあり、個体差だろうが右側片ボケ傾向あるけど、ま、動いてる分には気にならない範囲だろう。

Shinjuku

最後にもう一枚、横浜方面。雲間から漏れる陽射しがきれいだったのでハーフND入れたよ。

Yokohama 12mm/F1.6

てな訳で、マイクロフォーサーザー必携!とは言わないけれど、動画派には嬉しいレンズなんじゃないかな。シャープさより明るさを取る人にはおススメしますよ。書いた通り多少の不満はあるものの、そんなことでここまで開けられる歓びは揺るがない!これからお仕事でもどんどん使っちゃおうと思います。

ほんじゃね!