Quick and Dead with E-P3

あけましておめでとうございます。

ってもう2週間過ぎたっての。

今年も「君は生き残ることができるか?」新年早々「国民健康保険被保険者証返還請求書」なる恐ろしげな文書が送られて来て戦々恐々です。稼ぎ少ないのに税金の他に1割持ってくって横暴だ!(←それ払ってから言おうよ……)

書きたいネタはたまってるんだけど、ガジェット買う金もないしこんなもん作ったら楽しかったから、今年はこれから行こう。

Holster for E-P3
ちらりと覗くおへそ……じゃなくて借り物のE-P3を収めるホルスター。
世にはカメラの革ケース、速写ケースが溢れてますが、なんでホルスターみたいにズパッと抜けるのがないのかねー、と前々から思ってたんです。カッコ良さげじゃない?んで自主制作ショートフィルムの小道具に使いたいな、とその筋では有名なホルスター屋さんに聞いてみたりしたんだけど、そういうのは請けてないと。
他の用向きでハンズに買い出しに行くと、革工芸の道具揃ってるなーと横目で見てたので、いっそ自分でチャレンジしてみることにしました。
必要な道具は次の写真の感じ。初心者向けに縫う道具を最低限揃えたキットとかあるし、小物だから革も千円二千円で売ってる。硬いホースレザーとかカッコいいけど高いし、初めてなのでうまく扱えるか不安だから、そこそこ厚くてそこそこ柔らかいグローブ革買って来た。工作用紙は型紙作るのに使うよ。
Materials and Tools
まずはカメラを当てながら工作用紙を現場合わせで切り抜いて型紙を作る。
パッションの赴くままに切る。ざくざく切る。
工作用紙を使うのは、図面書かないでも目盛りが振ってあって、なんとなく図面代わりになるから。まあこんなもんかね。
Pattern
そして型紙を革に当てて写す。
本式には鉄筆とか使うものらしいけど、デルマ(ダーマトグラフ・ご存じない方のために書いとくと、フィルムやテープに印を付けるために使うエンピツみたいなもん。刻印を信じるなら布や肌にも書ける。万能チャコペンですな)を使って革にテキトーに写す。
Trace the Pattern
んでカッターで革を切り抜く。革包丁なんて専用の道具もあるけど、きちんとしたカッターならサクサク切れる。綺麗に仕上げるには技術がいるかも知れないけど、意外と簡単なもんだな。曲線はハサミも使えるよ。革の裏(床面)は仕上げ剤を塗るんだけど、切り抜く前にやった方が良かったのかな?仕上げ剤はなんだか木工用ボンドに似た匂いだ。
Cutout Leather
んでボンドで借り組みして、ちいさなサスマタみたいので縫い穴あけて、鑞が引いてある糸で縫い合わせて、コンチョとホック受けを叩き込んで、コバに仕上げ剤塗ったら完成。この辺は入門書に詳しいから興味あるヒトは読んでみてね。あっという間にできちゃった。
Complete
ベルトで右腰に提げると、サムブレイクで上部(グリップ側)を止めてるストラップが外せるよ。スパッと抜いて速写だっ!
革ってのはさすが永きにわたって使われてる素材、加工は簡単で丈夫で良いね。
今回は実用性あまり考えてない小道具だけど、日常業務用に小物作るのも楽しいかも。
Still from "PENSLINGER"
まあショートフィルム、1日半で撮ったあれ撮り忘れたこれも足りないってしょーもない作品ではあるけど、完成したら告知するのでみんな観てね。
ほんじゃね!

SLR Magic HyperPrime 12mm/F1.6

ヤーングエスタブリッシュメントマン!♪ばんだいさんは金持ちだ〜(以下略)
と、GONINを観てない人にはなんだか分からない枕ですみません。
動画をモンタージュにて構成する場合、中庸なミディアムショットばかりでは何が言いたいのか伝わりづらいので、見せたいところにポンと寄ったクロースショット、状況を説明するドンと引いたロングショットなどを織り交ぜて行くのが定石です。まあ状況説明ショットはエスタブリッシュショットなどとも呼ばれますので、ここで枕につながる訳で、あ、どうでもいい。

さて、マイクロフォーサーズで動画を撮る人にとって、ミディアムショットをはじめ多用する標準レンズはパナソニック20mm/F1.7や所謂パナライカ・ズミルックス25mm/F1.4、私も愛用するコシナフォクトレンダーノクトン25mm/F0.95など充実してまいりましたし、時としてクロースショットを撮るのに役立つ望遠側はライカ判のレンズを流用すれば換算焦点距離2倍になりますから選び放題なのですが、エスタブリッシュショットに欠かせない広角は逆に流用が利かず、システム的弱点のひとつなのであります。明るいレンズ至上主義の私とて、暗黒ズームレンズに甘んじるしかありませんでした。

そこはメーカーも分かってますから、オリンパスはこの6月に新型ボディE-P3の発売にあわせ広角単焦点12mm/F2.0を投入してきました。このクラスでは今時珍しい国産品で、これがもうすこぶるカッコいいのですよ。小粒ながら銀色の金属鏡筒は存在感を主張し、マニュアルフォーカス派にも刺さるトルクあるピントリングには距離指標が繊細に刻まれ、吐き出す画もシャープともう超ステッキーなのですが、当然お値段も結構良いわけであります。

で、悩みに悩み、買うたやめた音頭を踊り狂うあの暑い夏の日々だったのでありますが、そこへ香港からの刺客が登場しました。SLR Magic HyperPrime 12mm/F1.6であります。

SLR Magic HyperPrime 12mm/F1.6

ウソだろおいオリンパスより明るいぞ!レンズ構成は10群12枚、タンタリウムガラス3枚、羽根12枚の円形絞り!タンタリウムって何ぞ?とぐぐると、ムチャクチャ硬いのに展性、延性に優れたレアメタルで、コンデンサや歯の詰め物、APFSDS(対戦車砲弾)なんかに使われるんですと。レンズに使うと高屈折率を得ることができるらしい。で、それはさておき、トイレンズばっかり作ってるメーカーとは言え、同社のNoktor 50mm/F0.95は使い物になりそげな品質だったし、お値段いくらよ?え?$499?円高の昨今、マニュアルフォーカスのみとは言え、それは買いだな。いつ売ってくれるのよ?てか売れ!ライトナウ!などとTwitterでつぶやいておりましたら、「sales@noktor.comにメール寄越しな」とメンションがありまして、気付いたら手元にあったという次第です(笑)。

12mm/F1.6 Box

箱の中身はレンズと、名刺大の取説、前後レンズキャップのみと簡素。前キャップは金属製のねじ込み式、後キャップはプラスチック製のバヨネット式。しかし後キャップ、汎用品じゃなくてちゃんとSLR Magicの銘が入ってる。本気だこいつら!

SLR Magic HyperPrime 12mm/F1.6 Back

全体がブラックアウトされた鏡筒。前玉がマイクロフォーサーズらしからぬでかさだけど、先端がラッパ状にテーパーかかってるディスタゴンみたいなカタチで、鏡筒自体はCマウントレンズのような細身のサイズ感。仕上げは半艶の粗い梨地であまり高級感はない。アルマイトかけたアルミ製かな?距離と絞りの指標は白一色で数字のみの素っ気なさ。深々した刻印じゃなくてレーザー刻印かプリントっぽいので、後者だと使い込むと剥げないかなあとちと不安。Noktor 50mm/F0.95にはMade in Japanの表記があったけれど、このレンズにはない。レンズ自体は日本かどこかで作って、その他の部品は香港か中国で生産&組み立てなのかもね。

(11/14追記:SLR Magicからのメールでその辺判明。中国生産、最終組立と調整を香港で行なってるとのこと。そこまで来ていたか。中国……恐ろしい子。)

マウント部までもちろん金属で、ガラスがみっしり詰まってる重さ。(スペック表によると330gとか)絞りリングは動画で操作することを考慮してか、クリックのないタイプ。絞りもピントもリングはぬるりとトルクがあって快い。

16mm/F1.6 with Panasonic GH2

GHOSTに収まったGH2に付けてみるとこんな感じ。うむ、贅肉のない印象がプロっぽいぜ。(←お足いただいて撮影してる者がその発言はどうか?)横に付いてる箱はBeachTekのアンプ/ミキサー。これも近いうちに記事書くよ。

Cokinのフィルタを付けたいから、このレンズのフィルタネジ58mmに合う口金を求めに新宿Yドバシカメラへ。行ったついでにオリンパスの12mm/F2.0と比べたくて、F2に絞ってパシャっと一枚。ホントは店内撮影不許可だろうけどカタいこと言うない。以下リンク先がGH1で撮って出しでかいJPEGなのでご注意。上がSLR Magic、下がオリンパス12mm。

12mm/F1.6 sample

Olympus 12mm/F2.0 sample

やはりオリンパスの方が幾分シャープではあるが、思ったほどはSLR Magicも遜色ない。ほとんど動画しか撮らない私としては、1920×1080や1280×720でボロが出なければ良いので、全然オッケーの範囲。超広角でこそないけれど、換算24mmでこの明るさが使えるとなれば、超ハッピーですよ実際。中年エスタブリッシュメントマン俺!

とか思ったけど、通りすがりに解像感をみたくて中野坂上ビルなど撮ってみると……うはは、収差出まくりの、等倍で見るとめろめろやん。一段絞ったくらいじゃ(上F1.6、下F2.0)全然変わらんぞ。

12mm/F1.6 sample F1.6 SS1/4000

12mm/F1.6 F2.0 SS1/2000

ボケ足が特段美しいということはないけど、スナップにも使えるねえ。接写は15cmまで行けるんです。広過ぎるからNokton 25mm/F0.95みたいな簡易マクロとは行かないけど便利。

Snap: Hoppy Lantern

Unagi

練馬区役所の20階に展望室があると聞いたので寄ってみる。池袋方面を望むと、遠くにサンシャイン60と東京スカイツリーが見える。上が12mm/F1.6、オリンパスの45mm/F1.8も持ってたのでそっちで撮ったのが下。

Ikebukuro 12mm/F1.6

Ikebukuro 45mm/F1.8

せっかく来たから新宿方面も見てみよう。ネットは広大だわ……な感じ(笑)。周辺は減光もあるし結構流れるし、少し樽型歪みがあり、個体差だろうが右側片ボケ傾向あるけど、ま、動いてる分には気にならない範囲だろう。

Shinjuku

最後にもう一枚、横浜方面。雲間から漏れる陽射しがきれいだったのでハーフND入れたよ。

Yokohama 12mm/F1.6

てな訳で、マイクロフォーサーザー必携!とは言わないけれど、動画派には嬉しいレンズなんじゃないかな。シャープさより明るさを取る人にはおススメしますよ。書いた通り多少の不満はあるものの、そんなことでここまで開けられる歓びは揺るがない!これからお仕事でもどんどん使っちゃおうと思います。

ほんじゃね!

巴里のカメラ店

パリ滞在の最終日は、てくてく歩きながら実景を撮った。

ルーブル行くつもりがうっかり反対方面に歩いてしまいグラン・パレを撮ったり、市内至る所にあるレンタル自転車の前で面白イタリア人カメラマンが「かんたんに借りられますとかウソだ!チケット買ってアレしてコレしてってクソ面倒じゃねーか!」と毒づいてて笑ったり、コンコルド広場を二度通って細かい砂で真っ白になったりしてるうちに昼。ルーブルに着いて、噂通りガラスのピラミッドは作った奴空気読めてねえなあと感じつつ、日本でもおいしいパンを売ってるPAULが屋台出してたので、パン買って昼飯。

Paul's bread

ベンチの隣でらぶらぶちゅっちゅしてるカップルを呪いながら「こんだけ撮ったんだから、少しくらい趣味の時間取っても良いよね」とふと思う。

便利な世の中になったもので「パリ カメラ」と日本語でぐぐると、地下鉄のバスティーユ駅とシュマンベール駅の間あたり、ボーマルシェ通り沿いに中古カメラ店が並んでいる界隈があると、たくさんのページに書かれている。よーし、日本では高騰&払底してるアンジェニューのCマウントレンズでも拾って帰るか!

まずはルーブル付近で地下鉄の駅を探す。仏語は分かんないのでひたすら歩くが、なかなか駅にぶつからない。なんかエラソーなホテルがあったので、ホテルの人なら英語通じるかな?と黒人のドアマンのあんちゃんに「Do you speak English?」て聞いたら黙って胸のネームプレート指された。ユニオンジャックが付いてる。あんた英国紳士かよ、こりゃ失敬。

「地下鉄の駅どこ?」
「この裏」
「ありがと」

Bastille StationBastille

駅さえ見つかりゃ、パリの地下鉄(メトロ)はたいへんシステマティックで分かりやすいので、仏語分からなくてもアホでも目的地に着ける。速攻バスティーユ駅到着。ホテルでもらった地図を片手にボーマルシェ通りを目指す。

Bd Beaumarchais

つー訳でここがボーマルシェ通り(Boulevard Beaumarchais)。ちなみにおフランスでは「通り」には細いRue、でかい環状街路Boulevard、でかい放射状街路Avenueと3種類あります。日本みたいに碁盤の目じゃないから、地図がないとすぐ迷う。

ODEON

お、早速あったよカメラ屋さん。中古中心の割に洒落た店先だねえ、毎度お世話になってるFジヤカメラとはひと味違うぜ。品揃えは良いけど、きれいな中古が多いと云うことはお値段もよいのでスルー。

Violin shop

Motorcycle shop

Apple shop

この辺には楽器屋、バイク屋、Mac屋なんかも並んでる。お茶の水〜秋葉原みたいなもんかね。色々揃うし、華やか過ぎないし、パリに住むならこの辺が良いかのう。

Euro Photo

このお店は雑然とした品揃えで、ホコリかぶった小汚い個体も多く、掘り出し物の予感。店先だけじゃなくて店内にも在庫いっぱいありそうだったので、入ってみる。おお!このマットな銀色のステキ鏡筒はまさしくアンジェニュー!俺大歓喜。人気の25mm/F0.95とかでなく、スペック的にはどってこたない50mm/F1.8だが、安かったら路銀貸してくれた友人へのみやげにも良いしな!

「いくらいくらコレいくら?」
「325ユーロ」
「高っ」
「デジカメで使う人増えててねー、一時よりレアになっちゃったのよ」

日本と状況一緒じゃねーか!結局買わずじまい。
しかし噂に違わずこの辺はカメラ屋さんがいっぱいある。

Le Grand Format

↑大判屋。

Le Moyen Format

↑中判屋。

Leica

↑ライカ屋。

EPSON

↑エプソン屋……ってチャレンジャー過ぎないかw
覗いてみたら、スキャン/プリント関連製品のお店でした。なるほどそういう需要はあるか。

Medium Format Cameras

中判屋さんにはゼンザブロニカがそこそこ良い値段で売ってたりして、ちょっと誇らしくなっちゃったりする日本人小市民。

Cirque Photo

シュマンベール駅をうっかり通り過ぎて、サン・セバスチャン・フロワサール駅まで来ちゃったけど、まだカメラ屋さんあった。同系列だけど商品カテゴリごとに分けられたお店が軒を連ねてて、日本の大手カメラ店に似た雰囲気。ビデオ関連の品揃えがなかなかよろしい。

Steadicam for iPhone

しかしiPhone用ステディカムとか、店先に並べるほど売れるもんなのか?

Photo Beaumarchais

このお店もステキ。8mmの関連製品が充実してる。

8mm Products

カメラ、映写機、リール、スプライサー、入門書まで置いてるでよ。
さて、歩き疲れたから、カフェも充実してるバスティーユでコーヒーでも飲んで行こうかね。
ちなみに今回の写真はNokton 25mm/F0.95だけで撮ったよ(たしか)。
ほんじゃね。

Coffee